医院名 |
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小川クリニック |
院長 |
小川 志郎 |
住所 |
〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂1-13-2 ヤママンビル3階 |
診療科目 |
内科、心療内科
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電話番号 |
048-834-5525 当クリニックへのお問い合わせは、お電話にて受付しております。 月~金 9:00~17:30 土 9:00~12:30 ※診察時間外ですとつながらない場合がございますので、ご了承ください。 |
A:自律神経失調症は文字通り自律神経のバランスを崩す病気です。自律神経とはたとえば外からの刺激や体内の情報に応じて、心臓や消化管など内臓の働きや血圧、体温の調節といった体のさまざまな機能を調節する神経です。その調節に変調をきたしたものが自律神経失調症で、その結果動悸、頭痛、息苦しい、下痢、のどのつまりなどの症状があらわれます。うつ病も同様に自律神経が乱れるので全く同じ症状があらわれます。うつ病の初期には身体の症状しかでないこともありその時点ではうつ病か自律神経失調症かは判断できません。鑑別のポイントとしては精神症状の程度です。自律神経失調症でもある程度意欲がなくなったり、気分が沈んだりしますが、うつ病ではそれが強くでてきます。それらはしばらく経過をみているうちにはっきりしてくることがよくあります。いずれにしても早めに受診されたほうがいいでしょう。
A:「一生やめられなくなるのでは?」と心配される方がいます。以前は薬の依存症があらわれることがありましたが、今の薬はほとんどみられません。よくなれば徐々に減量していって最後には薬がいらなくなります。ただし薬を飲んだひとすべてではありませんが、副作用はでることがあります。ただそれも眠気やふらつき、立ちくらみ、胸やけといった軽いものばかりで飲んでいるうちになれて感じなくなる時もありますし、どうしてもつらいときは変更すればおさまります。薬を勝手に急に中断すると症状がもどってしまったり、具合が悪くなることがありますから、自己判断で中断することがないようにお願いします。
A:病気の種類によります。たとえば職場のストレスで病気になった、という場合は配置転換をしてもらうだけでよくなることもあります。対人関係の問題で病気になったという時はカウンセリングだけでよくなることもあります。しかしストレスからといってもうつ病の場合は薬なしで治療するのは不可能です。他のストレスからくる病気も薬を飲んだほうが早くよくなります。うつ病や心身症は心の病であると同時に身体の病気です。精神的なストレスや性格要因、体質などが複雑に絡み合って発症に至っています。精神的な治療と薬での治療は治療の2本柱、車でいえば前輪と後輪、このふたつがうまく作用して治癒に向かいます。薬はこわがらず上手に付き合っていきましょう。
A:現在のところ睡眠剤と認知症に関してははっきりとした因果関係はわかっていません。ただ統計の取り方によっては睡眠剤を飲んでいる人が認知症を発症する確立が高くなるということはいえるかもしれません。それはうつ病や不眠症の人が認知症になりやすいということがあるので、当然うつ病や不眠症では睡眠剤を飲んでいる人が多いので認知症になる確率が高くなるわけで、それは睡眠剤の影響といえるわけではありません。不眠を我慢するよりは睡眠剤を飲んで熟睡したほうが認知症を発症する確率は低下するかと思います。